ヤヨイ・カンザキ

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「そうだよシエル。思い出してくれた?」 淡々とした口調の中に温かさを感じ、シエルは、このヤヨイ・カンザキこそが幼き日の親友だということを確信した。 「ホントに………ホントにヤーちゃんなの?」 それでも心のどこかで信じられずにいるシエルは、再度確認する。 「………うん」 微かに微笑みを浮かべ、ゆっくりと返事をするヤヨイ。 その微笑みを見たシエルは、自分を抑えることが出来ず、ヤヨイに飛び付く。 「ヤーちゃぁぁああん!!」 「シエル!!」 ヤヨイは、そんなシエルを受け止め、自分の腕の中におさめた。
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