4614人が本棚に入れています
本棚に追加
/466ページ
「生徒手帳も配り忘れてたんだね」
「………そう、だね」
あくまで冷静なヤヨイに対し、呆れ半分のシエル。
そんな2人は、己の空腹と冷蔵庫の中身を満たす為に買い出しに出かけた。
「ふぅ……」
買い出しも終え、それどころか夕食も済ませたシエルは、今日の出来事を思い返しながら溜め池をついた。ちなみに、夕食はシエル作である。
「どうしたの?」
未だ淡々とした口調のヤヨイに苦笑しながらシエルは、
「いや……一時はどうなることかと………」
「冷蔵庫のこと?」
「それもあるけど………もっと別のこと」
「別の………?あぁなるほどね。私がいてよかったね?」
「……………」
珍しくおどけてみせるヤヨイに対し、何も言えなくなるシエル。
いつしか2人は眠りにつき、夜が更けていった………
最初のコメントを投稿しよう!