ヤヨイ・カンザキ

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「生徒手帳も配り忘れてたんだね」 「………そう、だね」 あくまで冷静なヤヨイに対し、呆れ半分のシエル。 そんな2人は、己の空腹と冷蔵庫の中身を満たす為に買い出しに出かけた。 「ふぅ……」 買い出しも終え、それどころか夕食も済ませたシエルは、今日の出来事を思い返しながら溜め池をついた。ちなみに、夕食はシエル作である。 「どうしたの?」 未だ淡々とした口調のヤヨイに苦笑しながらシエルは、 「いや……一時はどうなることかと………」 「冷蔵庫のこと?」 「それもあるけど………もっと別のこと」 「別の………?あぁなるほどね。私がいてよかったね?」 「……………」 珍しくおどけてみせるヤヨイに対し、何も言えなくなるシエル。 いつしか2人は眠りにつき、夜が更けていった………
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