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「シエル~~」
自己紹介を終えるなり、いきなり手を振ってくる姉に、困惑しながら苦笑することしか出来ないシエル。
見かねたフォルガがノエルを落ち着かすと、今のこの状況について説明し始めた。
「とりあえず……状況の説明だな。
毎年、新1年生の最初の授業は俺等2年が見ると言うのが、この学校の伝統でだなぁ……」
フォルガが頑張って説明しようとしてるなか、1人嬉しそうに手を降り続けてる人がいた。
言うまでもない。ノエルだ。
「おい、このシスコン!!ちょっとは説明に協力しろ!!」
「せっかくシエルに会えたのに~~?」
「感動の再会なら授業後にやれ」
「それじゃ感動出来るわけないじゃん」
拗ねたように反論するノエルだったが、今は授業中。確実にフォルガが正しかった。
「しょうがないわねぇ……」
「しょうがなくは、ない」
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