入学式

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しかし!!そんなシエルを神様は見捨てていなかった!! と言うのは言い過ぎだが、シエルは1人の男子生徒を見つけた。 「あ、あの……」 勇気を振り絞り声をかけるシエル。 「おっ、もしかして迷子ちゃん?」 「えっ?」 声をかけるなりいきなり迷子扱い男子生徒に戸惑いつつも、事実なので何も言い返せずにいると、目の前の男子生徒が携帯のようなものを取り出して、 「迷子ちゃん1人はっけ~ん」 と言った。 「あの……?」 訳が分からずつい声をかけると、男子生徒は、 「お前あれだろ?学園が広すぎて体育館にたどり着けず迷子になっちゃいました~ってヤツだろ?」 極めて明るい調子で言った男子生徒だが、シエルは図星をつかれ何も言えなくなっていた。
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