想い

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思った通りそれはクレディアで、ラクトゥスはついさっきまでクレディアと話していた。 先に眠ったのは、クレディアだ。 眠りが深く短いラクトゥスより、浅く短いクレディアの方が疲労がたまっていた。話している内にクレディアの目はとろんとしてきていて、見かねたラクトゥスが眠るよう促したのだ。 座ったままラクトゥスの腕の中で眠ってしまったクレディアを横にし、ラクトゥスは寝台のそばに椅子を持ってきて座った。ここにいるから、と言ったその言葉に違えることなく、ラクトゥスはクレディアのそばにいたのだ。 そして。眠るクレディアを見ていたラクトゥスも、いつしか眠ってしまっていた。 意識が浮上したのは、再びクレディアの声が聞こえた時。 まだ眠りたがる体を半ばむりやり起こし、ラクトゥスは目を開けた。 「クレディ……?」 目を開けて最初に見たのは、彼女の瞳から零れる涙だった。
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