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「…この気配は!?まさかこんな所で出会うとはな。」
彼はあるものを探して旅をしていた。そしてある気配を察知したのだった。
「この気配は魔導師のものか。面白そうだな!」
彼はその気配のほうへと歩き出した…。
学校の帰り道。なぜか宏人は春華と一緒に帰っていた。決して宏人は春華に気がある訳ではなく、春華に至っては“男”という存在自体興味はなさそうだ。一緒に帰っている理由もたまたま道が一緒で、道案内役として無理矢理行かされているだけである(6時限目に参加してない宏人は、先生に言われて断れなかった)。勿論無言。ただ歩くだけ。
(ったく。道案内なんて何もやる事ないじゃん。話しかけても適当に返事されて終わりそうだし…。)
そんな事を考えながら結局話さないまま分かれ道に来てしまった。「じゃあここからは道が違うから。また明日!」
「…さよなら。…!?」
別れ際に春華は不思議な気配を感じた。
(これは魔術師の気配…。どこから?)
宏人が見てないのを確認して、春華は一気に跳躍して遠くに消えた。
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