新世界の始まり

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新世界の始まり

「行ってきま~す!」 「行ってらっしゃい。」 母に見送られ、元気のいい挨拶とともに家を飛び出していったこの少年の名前は奥山宏人(おくやま ひろと)16歳。中肉中背。スポーツも勉強もそれなりにできるが、決して得意ではない。 しかし彼には特別な力があった。気を集中させれば、世の中のあらゆるものを見ることが見れるのだ。というのも、小さいものをみるのではなく、目では見えないものをみる、感じるのだ。 例えば、人の心の中。空気の流れ。 まぁ、本人は集中力が致命的になく、ほとんど使わない(というか使えない)のだが。
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