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「お~い宏人! 知ってるか? 転校生が来るらしいぞ! しかも…結構可愛いんだって!!」
保健室で寝ている宏人のもとに、息を切らしながら駆け込んできた少年は橘伸一郎(たちばな しんいちろう)。スポーツ万能。筋肉質で、体脂肪率3%ぐらい。なのにバカ。
「大声出すなよ。頭痛に響くだろ?」
「それどころじゃないよ!!転校生だよ、転校生!!」
「それなら多分さっきココに来る途中あったと思うよ。」
「な、何だと!!で、どうだった!?」
「さぁ…。頭痛くてしっかりとは見てないし。でもなんか暗いオーラみたいなのが出てたよ。」
「顔見てねーのかよ。つまんねーの。」
「…悪かったな。お前とは違ってそんな趣味ないんでね。」
…という口喧嘩はおいといて。
その頃教室では…
「実はみんなに嬉しいお知らせがあります。」
という先生の言葉に、転校生が来る事を知っている者は「前置きはいいから早く!!」とせかし、知らない者は「え、何?」と疑問を投げかけた。
「入っていいぞ!」
「…失礼します。」
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