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「グワァァ」
味方の将が殺られてしまった
黒羽はまだ裏切ってはいなかった
誰だ俺の獲物を奪いやがった奴は
あいつなかなか強そうだったからおもしろい戦いになりそうだったのに
黒羽が理不尽な怒りを覚えながら見渡すと将の近くには、元は漆黒だったであろうマントを血の色に染めそれよりも紅い灼熱の髪を腰まで伸ばした男が大剣を片手に立っていた。血よりも赤い男の真紅の瞳が黒羽を見つめる
黒羽は理解した、いや、感じた
こいつが何者か
何を求めているか
だから黒羽は応えた
自分と同じものを求めるこの男に
さぁ始めようぜ楽しい楽しい殺し合いを、【血染めの牙】、俺とお前で!!
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