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私は春が大嫌い。
貴方が去って逝った時期だから。
積もりに積もった雪は溶け始め、もう直ぐで春を告げる。
目を背けたくなる景色…。
いっそ私が火でも放ちこの世もろとも焼き払ってしまいたい。
でもそう出来ないのが運命。
…運命は残酷ね……。
私は軽く自嘲的な笑みを浮かべて曇る虚空を見つめた。
虚空には貴方の姿が映っていた。
とっても素敵な笑顔で…春を歓迎するようにね…。
それを見ると私だって、春が好きになれるから。
貴方が去って逝った事も一つの思い出…
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