◇入学式前日◇

3/7
前へ
/11ページ
次へ
遠くから声がする。  「──ッたく おっせぇ空の奴!!!」  「もしかしてすっげぇブスで怖じ気付いてるとか?ww」  「でも罰ゲームだし、美人だったら意味ないじゃんΣΣ」 ───ΣΣ その声が聞こえたのか、その少年は急いで図書室を出た。 そのキスのことは少女はもちろん友達も知らない。 だって [誰も居なかった] って伝えたんだから。 ──これは空という少年....いや。 [大内空]にとって、初めて本気で人に恋をした瞬間だった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加