〈冬馬、魔法界へ行く…〉

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俺は今、 勝手にいなくなったアイツを連れ戻すべく、 科学管理区に魔法世界「スペリア」への通行許可をもらいに来ている。 本来ゲートは世界政府「ガバー」の元に管理されている。 ただし、その使用者たるそれぞれの世界の住人の管理はそれぞれの管理区の仕事なのだ。 だから、 勝手にやってきて 勝手に帰ったアイツは、 いわば犯罪者なのだが、 それはおいておこう。 さて、やっぱりゲートを越えて向こう側に行く奴は全然いないな。 ズバリ 俺だけだ。 とりあえず受け付けだな。 受け付けと言ってもホログラムだけど。 AI「おはようございます。今日はどのようなご用件でしょう?」 今は機械化が進み ほとんどの事務作業は、 機械及びAIが行っている。
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