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冬「あー、スペリアへの通行許可を。」
AI「かしこまりました。少々お待ちください。」
待つこと2秒。
処理もなかなかのスピードだ。
AI「それでは身分証明のため網膜スキャンを行いますがよろしいですか?」
冬「あぁ。」
AI「それでは、目を閉じないでください。」
ジー
ジー
赤い線光が俺の目の前を通り過ぎる。
AI「ありがとうございます。市原冬馬様ですね。
通行を許可します。学園都市、Ⅲの扉「スリーゲート」より、
スペリアの学園都市、Ⅳの扉「フォーゲート」へ通行してください。」
ⅢからⅣね。
はいはい。
もっとも、俺たち市原はゲートなんて使わなくても、自分でゲート作れるんだけどね。
でも、ちゃんと手続きとらないと兄貴がうるさいから。
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