プロローグ ―若―

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    「僕大丈夫?」 神父の様な人が 僕に話しかけて来た。     周りを見渡してみた。 飴みたいな色のステンドグラスが 沢山壁に付いていて 椅子がずらりと二列並んでいる。   此所は教会なのかな? じゃあこの人は神父さんだ。     「やっと目を開けてくれた…。 僕のお名前と住んでいる所は?」 神父さんは言った。     「解らない…。 何も思い出せ無いよ…」 深く考えても頭には全く浮かばなかった。 自分の名前も、 住んでいる家も、家族も、 何もかも思い出せ無い。     「そうなのか… 身寄りも無さそうだ。 よし、教会で僕と一緒に暮らそう」 神父さんは僕に笑顔で言った。     「うん!」    
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