プロローグ ―縛―

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    「ヴァン… 私を忘れて…! 貴方達は私より長く生きるんだから…! ヒューマンの私に恋なんて… しちゃ駄目じゃない…! 私は貴方の役にたてられれば それでいいわ… それと…ね 貴方は昔の争い事とすら無知だった純粋な頃に 戻った方がいいわ… さようなら…ヴァン」 ガブリエラは祈りを始めた。 「…辞めろ…! 行くなっ!!!」 俺はガブリエラを止めに行こうと走った。     その時、目覚めたライカンの監視員が 俺の前に立ち憚った。 「逃げようとしても無駄だ 汚れた蚊め…!」   ライカンの監視員が 爪を振り翳して来た。     「お前等に相手してる暇なんて 無いんだよ! ガブリエラを…」     一直線な光線が空に打ち上がった。 監視員のライカン達はいきなり倒れた。   遮る物がなくなったので、 急いでライカン像の前に 駆けようとした瞬間、 視界が真っ白になり その場に倒れた。    
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