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「・・・・んで、まだやる気?」
「ッく!」
俺も極力殴りたくもないし、
殴られたくもない。・・・・だいたい俺がいったい何をしたというのだ。
悪いのは、全部親父のせいだろ!!
アイツのせいで俺の人生狂っちまったんだ、クソったれ!
「くっ、くくくく」
「?」
「今日はな“情太郎様”をお連れしたんだよ!!
ケケケ、これでテメェも~終わりだぁ~」
「情太郎様?」
「さささ、アイツです。やっちゃって下さい。」
世紀末救世主伝説の雑魚どもが道を開ける。
「応よ!・・神風舞斗ってのはオメェかぁ?」
凄くある人物に似たムチムチ筋肉の外人さんがゲタと学ランなんか着ちゃって日本語を上手に使いこなして話しかけてくる。
「あははは、アンタデ×オによく似てんなぁ~?
いや、マジで“なんとかの冒険”に出てくる宿敵に瓜二つだわ(笑)
なのに学ラン着てらぁ~(爆笑)」
「・・・・・・・・・・・・・・(怒)」
「まぁいいや、アンタが親玉か?・・・・何♪オレと遣ろうっての?雑魚どもなんか引き連れちゃって・・・・男なら最初からサシでやれよな!!ったく。」
「フン、相手がお前なだけに仇をとれるからコイツらと共同しただけだ。単なる利害一致に過ぎん。」
「ふ~ん、なるほど。だけど仇を受ける覚えは、」
肺に空気を一気に吸い込み、八分目を出して呼吸を止める。
このケンカであの身長差を埋めるには相手の懐に潜り込んで、
「ねぇーんだけどな!」
攻撃を受ける前にロングアッパーで片付けるのがセオリー。
「ぬうん!」
一気に相手の懐までたどり着く。
そして大木のような右腕が上がる。
「撃殺のラストブリットぉおおおお!!!!」
予想通りの大きく振りかぶって!
「この勝負貰ったぁああああああああ!!!!!!」
「無駄ぁあああ!」
しかし、予想外なことに俺の肉体が壁に叩きつけられたのに気が付くのは意識を取り戻してからなのである。
「ぬごっ!!!!」
喉に熱いなにかが込み上げて吐血。
見えねぇえ!
いったい何が起こったのかサッパリだった。
「親父がオヤジなだけに息子も味噌っカスだな。」
・・・・右足が・・・・前。
サウスポースタイルか・・・・・・
「自己紹介が遅れた、俺の名前は、“幼井情太郎”幼井△△の兄貴だ!!」
ケンカして初めて意識というブレーカーが落とされた。
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