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晩御飯の後の入浴タイム、洗面所でトップスを脱いだあたしは一旦洗面台の鏡で自分の下着姿をチェックする。
まだブラジャーが小さくならない。
身長は伸びまくってるのに、この胸はいつになったら膨らんでくれるの?
早くBカップのブラジャー着けさせてよ。
「うおっ!?」
突然洗面所のドアが勢い良く開き、着替えを抱えたお兄ちゃんとバッチリ目が合った。
そして上半身ブラジャー姿のあたしの胸を見開いた目でガン見。
「うわ小っさ!あはははは!まな板じゃん、まな板!それブラ必要なくね!?」
謝って慌てて洗面所から出て行くどころか、遠慮無くあたしの胸を凝視して大いに笑う始末。
着替え中に乱入されて暫く放心状態だったあたしの怒りが徐々沸騰していく。
「絶対Aカップもねぇだろ!あははははは!」
はい、制裁不可避。
「さっさと出てけや変態!」
お兄ちゃんの左頬とあたしの右手の掌が衝突する爽快な音が、洗面所の外まで響き渡った。
強烈なビンタを食らった“爽やかな王子様”は左頬を抑えながら「痛ってー!」と無様に悶える。
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