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そうして早2週間が経ち。
「あ。彩芽ちゃん」
「あ！こんにちは、浅羽先輩！」
浅羽先輩とあたしは、校内外で見掛けると声を掛け合う関係になっていた。
1年生と3年生では滅多に会う機会が無いけど、何故か毎日会えちゃってる。
まるで運命に吸い寄せられてるみたい。
「あれ生徒会長じゃん！知り合いなの!?」
「んー。ちょっとしたねー」
一緒に廊下を歩く友達が浅羽先輩の後ろ姿を見つめながら興奮していて、あたしは少し得意げに答えた。
生徒会長と声を掛け合う関係だなんて何だか素敵。
「浅羽さんだっけ？名前。超カッコイイよね！」
「うん、もう完璧」
でしょ？でしょ？
浅羽先輩は素敵でしょ？
「彩芽のお兄ちゃんの方がカッコイイけどね」
は？
「うん、あたしも衣野先輩の方がカッコイイと思ーう」
「ねー。彩芽のお兄ちゃんの方が好みだなー」
「だよねー」
お兄ちゃんの話題を始めてキャピキャピする友達にあたしは唖然とした。
信じられない。
あんたら眼科行きなさいよ。
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