詩)揺れる足場。

2/2
前へ
/83ページ
次へ
聞こえたのは、世界が崩れる音。 奇妙なまでに整った秩序が、 淡々と、優しく、確実に取り払われる。 瞳に移る景色は、心に何を映すのか。 ぼんやりとした輪郭。 こんなにも近いのに。 手を伸ばせばとどく けど、 すり抜けてしまう指先。 定義付けは嫌いか。 目を凝らす程、背景に溶け込む影。 視界を掠めた悪戯な笑み。 f 2009/03/30
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加