詩)指切り。

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あの時交わした言葉 貴女はまだ覚えてる? 絡ませあった小さな指先 無邪気に笑う貴女と僕 巡り廻って十度目のあの日 今も想いは同じかい 独り呟く崖の上 規則正しい波の音 空虚な響き 風が運んだ懐かしい香り 目の前には小さな石 刻まれた貴女の名前 幼き日の“おまじない” 耳に残る二つの声 『ずっとずっと、一緒だよ。』 隣に貴女は居ないけど 心配なんかさせられない もう涙見せないから 強く生きていくよ 一陣の風 懐かしい香り 失うバランス 崩れる足場 訪れる静寂の世界 掠めた笑顔は貴女のもの? 思い違いをしていた “約束”を破ったのは僕 自然に浮かぶ微笑み 向かう先 無機質な岩肌 まるで無数の針にも見えた ゆーびきーりげんまん うそついたらはりせんぼんのーます ゆびきった f 20090403
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