純白の翼と汚れた旅人

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迎えた釈放の日。 俺は牢屋の入り口に立ち思い返す。 少女の話を聞いた俺は牢屋にいた数日間、警備員に頼み文献を読み漁る日々が続けた。 しかし、どれもこれも情報が曖昧で確信をもてるものが見つからなかった。 だが、利益がまったくないわけでもない。 ある程度のヒントは得たつもりだ。 そうして俺は釈放され少女のお供をするため応募しに行くつもりだ。 「短い間だったけど楽しかったよ。 また金がなくなったら来てやるからな。スゥィユー」 「本当に気楽な奴だな」 不意に後ろから声を掛けられ俺は後ろを振り向く。 そこにいたのはあの警棒を持つ警備員の男だ。 「あんたには色々お世話になったな」 「本当だよ。罪人とこんなに会話するとは夢にまでも思ってなかったしよ」
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