純白の翼と汚れた旅人

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俺が連行されたのは薄暗くコンクリートで作られ鉄格子の張られた牢屋。 バインダウェイの地下に存在するこの場所は、自然で溢れる地上のバインダウェイとは不釣り合いで気味悪さを象徴しているようだ。 「さて、尋問を始めよう」 そう言われると俺の両手に手錠らしきものをはめて、手の動きを封じられた。 「なんだよ、これ」 そう俺は問う。 しかし、その答えは俺の思ってもみなかった答えであった。 「魔力を封じるためのものだ」 「魔力?」 あまり聞き慣れない言葉に敏感に反応していまう俺。 「知らないのか?」 「いや、言葉は知ってる。 でもよぅ、魔力なんか持つ人間なんて一握りって聞いたぜ?」
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