列車の怪

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そこはS市の北区の線路 今は路線は高架になっているが… 三~四年に一度 必ず人身事故が起きる 踏切普及がある 私が記憶している限り 線路を挟んだ土地で酪農家で 牛が線路の上から動かなくなって それを移動させようとした飼い主の老婆だけが ひきかれた死亡人身事故起こったり 踏切普及の新築したばかりの駅で電車を待っていた 中年のサラリーマンの転落して死亡人身事故などなどの曰く付きの路線だった… その当時 10才の少年が 普段から良く夜でも踏切を越えた近所の知り合いの商店にお使いに出かけた 少年が商店から買い物帰り夏の夜風を浴びながら帰路についていると… 踏切で遮断機に引っ掛かり列車の通過を待っていると… 気が付くと 隣にモスグリーン色の学生服と同じ色の学生帽を 被った青年がいた 二人で列車の通過を待って居るとその青年こちらを 少し見る でも少年には何故か青年の顔が認識出来ないが ニヤって笑ったような気がした その時 夜行列車が凄いスピードで目の前を通過する時 その青年が列車飛び込んだ!! 衝撃音と生々しい肉をヒキツブス音が聞こえて 少年は買い物袋を落とし悲鳴上げて両手で顔を覆いしゃかみこんだ… カンカン… 列車が通過した後… 恐る恐る少年が辺りを見渡してみると… 何も無い… あるはずの青年の細切れになった遺体が… それが その少年が初めて経験した怪奇現象だった…
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