現実逃避

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目を開けて下を見ると、どうやら浮いているようだ。男の子が私の手を取ってくれたからだろうか。 吃驚して彼を見つめる。 「だから言ったでしょ?」 彼は笑って、私の手を離した。 「ちょっ!!」 落ちる! あれ?落ちない? 「君はもう飛べるよ。さあ、電車に乗って」 男の子は先に電車に乗って、私に乗るよう手をヒラヒラした。 「う、うん」 変な夢。 なんだか、こういうのって小さい頃見た本に似てる。
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