２０歳のネバーランド

現実逃避

国家試験に受かっていようが落ちようが、働かなければならない。
明日には試験の結果が分かり、この貴重な暮らしも明日で終わる。
どうしよう。大学生だったらあと２年も先だったのに…なんて、気がつくと現実逃避してしまう。
そもそも美容師になる気はあるのか…。
ある会社の面接を受けた時…

『なんで美容師にならないの？せっかく美容学校に入ったのに。』

よくある質問だ。私は上手く答えられない。
正直入りたくて入ったわけじゃない。