7人が本棚に入れています
本棚に追加
男の子は浮いてるけど、私は落ちてしまうだろう。いくら夢でも、死ぬのは嫌な気分だ。
「大丈夫だよ。僕を信じて。」
私は男の子の差し出した手を受け止って、ベランダの手すりに足を掛けた。
その時、下をちらっと見てしまう。いくら三階といえど…怖い。
「やっぱり、無理だよ」
「大丈夫だから!」
弱気な私に強い口調で言った。
私は、意を決して手すりから飛び降りた。
「っ!!」
いくら待っても、地面に叩きつけられる衝撃はなかった。
最初のコメントを投稿しよう!