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二日後、俺は梁さんから午後~翌々日の朝まで休みを頂いた
今は忙しい時期だから、と言って断ったが
『最近ずっと休みをあげてなかったからね。それに、これは社長としての命令』
と言われたから有り難く休みを頂く事にした。
梁さんは『体を休めろ』と言って下さったが、やはり紗綺に会いたかったので俺は会いに行くことにした。
紗綺の部屋に向かって歩いていると、よく出会う婆さんに呼び止められた。
「あなたって紗綺ちゃんといつも一緒にいるひとよね」
俺が肯定を示す返事をすると、その婆さんは白いハンカチを俺に渡して立ち去って行った。
(何だこれ?紗綺の忘れ物か?)
そう思いながら部屋に行くが、部屋に紗綺はいなかった。
また温室に行ったと思い、温室を探して見るがそこにもいない。
次は…と考えていると紗綺担当の看護婦が俺の所に来た。
「……紗綺さんですか? こちらにいますよ」
と言うと俺をとある場所に連れていった
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