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その銃声に気を取られたのが命取りだった。
銃声に意識がいった瞬間、相手が急に間合いを詰めてきた。
向けられたナイフは髪数本を犠牲に避ける事が出来たが、同時に出された脚払いには対応出来ず……
「ぐっ……!」
仰向けに倒れ、喉元にはナイフ。
その時雲の合間から月が顔を出し、海の上に乗る人物を照らす。
迷彩服にバンダナ。脚には革製のナイフのホルダーがついている。
そして、ナイフを向ける人物の顔を見ると悪魔の笑みが湛えられ…
「チェックメイトだな」
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