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空に輝く星の様に
僕達は繋ってる
夜空を見上げて見れば
同じ星が瞬いている…
曲が終わり顔を上げると、パチパチと数人の人が拍手をおくってくれる。その内の何人かは、ケースの中に小銭を入れて行く。その人達に軽く会釈をすると私はもう一曲弾き始める。
この寒い季節が
今年も巡って来たね
あの日を思い出す様な
凍て付く寒さの中で
背中丸めて家路を急ぐコンビニの帰り道…
弾き終えた余韻に浸り、帰ろうかと腰を上げた時、一人の人が私に話し掛けて来た。
「ねぇ、もう一回弾いてよ」
薄明かりの中でよくは見えなかったが、声を聞く限りその人は男だろう。
「…リクエストは何かありますか? 弾けるかは分かりませんが」
「うーん…お勧めの曲を。出来れば歌って欲しいな」
曲をリクエストされる事はよくあるが、歌も加えてというのは滅多に無い。歌も、といわれた場合は気分によって対応を変えているが、今日は機嫌がいい。
なので私は"了解"と答えると曲を奏で始めた。悪戯心のままに、誰も知らない曲を。
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