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翼
『その辺に荷物置いていいよっ。』
サクラ
「うん…」
翼
『サクラ椅子座って』
翼は急に真剣な顔になった。
翼
『サクラ…良く聞いて?』
サクラ
「う、うん…」
翼
『あのなケンカなんて時間が立てば仲直りできるんだよ…。でもそのケンカしてる期間中に悩んでばかりいると見える物も見えなくなって来ちゃうよ…?』
サクラ
「見える物が見えなくなる…?」
翼
『そっ。大切な友達とのケンカ…。仲直りしないと余計穴が広がってもう元に戻れなくなるかもよっ?』
サクラ
「そんなのヤダっ」
私は勢いよく言った。
翼
『時間かけてでも良いから少しずつ距離を縮めていきなよっ?』
サクラ
「………」
翼
『あっごめん俺おせっかいだった?』
サクラ
「珍しいなって思って。」
翼
『何が…?』
サクラ
「いつもかまってって寄ってきてくれて甘えてくる翼が急に大人びちゃって…」
翼
『俺だってやるときはやるんだよ…』
サクラ
「プッ…アハハハハ(笑)」
翼
『なんだよー』
サクラ
「だってだって…アハハ」
翼
『サクラのバカ』
サクラ
「ごめんごめん。拗ねないで?」
翼
『拗ねてないもん』
サクラ
「アハハハハ(笑)」
翼
『サクラー』
急に甘えてきた翼。
でも今回はお世話になったから許す事にした。
翼
『サクラかまってくれないから寂しかった。』
サクラ
「ごめんね…?翼」
翼
『もう離さないよ?』
サクラ
「今日は良いよ…。」
翼
『じゃあっ』
ギュー
私を抱き締めていた
力はもっと強くなった。
翼
『…』
サクラ
「んんっ…」
久々のキス。
でも今日は甘くて深いキスだった。
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