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‡日常、そしてサヨウナラ‡
「返せ!」
黒き焔を纏う一人の青年が叫んだ。
「我が創造神・神産巣日神-カミムスヒノカミ-…綺羅星-キラボシ-を返せ!」
「…なんのことだ?
――騰蛇-トウダ-貴様、神界へ攻め込むなどと…反逆罪として消し去ってやる」
騰蛇と呼ばれた男は、相手の男の言葉とともに神炎と思われる神をも焼き尽くす炎に包まれた。
そして神炎を放った男はうっすらと笑みを浮かべながら消えた。
「…くそッ………綺羅…どこにいる…」
――…ダ……騰蛇…――
「………!その声は!」
騰蛇の頭の中に直接響く懐かしい声が聞こえた時―
騰蛇はまばゆい光に包まれて
消えた。
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