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最初に感じたのは血の臭い。
次に感じたのはいままで[そこ]にあった命が、じょじょになくなっていく感覚。
紅き大地に少年がいた。
少年は剣を持っていた。剣は細く、少年の身長を越える長さがある剣。少年は無言で、剣の先端にある亡きがらを、剣を振り乱暴に外す。
少年の回りには様々な死体があった、大地は紅く染まり、カラスが死体をついばんでいる。
その大地の中をまだ幼さの残る少年は、たった一人歩いていた……。
少年の双眸は大地を濡らした血の様に、紅く染まっていた。
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