運命

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他に家族が居なかった自分は、退院したら児童養護施設に入る事になった。 役所の人間が色々手を尽くしてくれたらしいが、“両親共に親戚や身内が居ない”事になっていたからだ。 本当は、両親共に親戚も家族も居た。 しかし、両親は世間で言う駆け落ちをしていて、しかも身分違いとかじゃ無くて[禁断の愛]とかだったからだ。同じ人間同士なのにおかしな話だ。 だから、両親はひっそりと隠れ住み、産まれた子供に必要最低限の事や身を護る術を教えていた。 それが自分。 飛竜狼ーひりゅう あきらー
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