黄昏新道

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大きな夕日を正面に見ながら 少し広い歩道を歩く 君ならここで何を言うだろう どんな話をしてくれるだろう 割りとよくある絵空事で どこかで聞いた話だったり 断ち切ったハズの未練が今も 僕の影より長く引く 丘の上から見えた街は いつもより滲んでいた なんら変わらぬ僕の暮らしと 穏やかな時間の街 それだけでいいハズなのに どこかに君を探してる 無理に消してもまた現れる 僕の頭でいたちごっこ 逢いに行ける距離なのに 僕は一人、夕闇に溶ける 人によりかかりたくはない 強い自分を見せようと だけど中身はちんぷんかんぷん 誰か僕の弱さに気付いてよ 大きな空を流れる雲 この空の下で僕ら生きていて それだけでいいハズなのに どこかに君を探してる 忘れてた記憶が今蘇る 自分に嘘はつけなくて 曇った気持ちを抱えたまま 僕は一人、夕闇に溶ける たった一度でいいから もう一度でいいから 何も気にせず昔のように 笑顔が絶えない君に逢いたい
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