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周りからはキャーとかって言う声が…
持田先輩はそれを言い終わるとどっかに行ってしまった
あたしと山本君は立ち尽くしたまま何があったか考えていた
昼休み
全学年の生徒、まぁ興味ないやつはいないが
ほとんどの生徒が体育館に集合した。山本君は制服のまま、持田先輩はちゃっかり防具を着ている
『この展開って…前にあったような…』
「俺が勝ったら霧崎は俺のだ」
「…………」
山本君は黙ったままだった
近くにいた花ちゃんは相変わらず最低ねなんて言ってるが、ホントにそう思う
つか、山本君がやることないよね!!?なんで山本君なのよ…。なんかマジでイライラしてきた…!
試合開始が始まる瞬間―
私は二人の間に入った
『…勝手に何始める気?持田先輩、あたしが関係してるだけなんだからあたしが相手になります』
「な、朱祢!!俺がやるから大丈夫だって!!」
『ダメッ山本君には野球があるんだから、こんなくだらない事には巻き込めない!』
「くだらない!!?」←By持田
「くだらなくなんてねーよ…」
『え…?』
「大事なダチを守るために、この勝負は受けるぜ」
『山本君…』
「ツナみたいな勝ち方はできねーが、俺は勝つからな!!」
頭を撫でられた
京子ちゃんや花ちゃんに引っ張られて、見守ることにした
"ダチ"って言われた
すごく不思議な気持ち…
--試合開始
山本君は素早く前に動き、一本取った
周りからは拍手が沸き上がった
あたしの手を引いて山本君のもとに寄るようにした京子ちゃんと花ちゃん
いつの間にかあたしは山本君の隣に
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