第一章 過去を知る男

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「は…はい。そうですけど。」 「ちょっと話があるからついて来くるんだ。」 「はい、でもどこに?っていうかあなた誰…」 まりさがいいかけると男は後ろを向いて歩き始めた。 男の冷たい声にまりさは従うしかなかった。 男は背が高く、短い金髪に丸い眼鏡…見ようによってはすごく格好いい男性だが、感情の見せない顔は恐怖を与えた。 未だに東京は怖い街だ、さすがに殺されはしないと思うけど…男の後を歩きながらまりさは恐怖心にかられていた。
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