招待状

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ある日、タラシのエドガーに振り回されっぱなしの妖精博士リディアの元に、以前とある事件で知り合ったロザリーから手紙が届いた。 「リディアさん、お友達をたくさん作れるパーティーがあるの。参加してみない?」 常々、人付き合いが苦手と感じているリディアにとって、それはちょっと億劫な提案だった。 地元のパーティだって、ほとんど顔を出したことがない。 近所で評判の変わり者と呼ばれていたから。 そりゃまあ。最近はエドガーに、あちこちつれ回されているので、パーティと名のつくものにも、ちょっとは慣れてきたところだ。 しかも、数少ない友達であるロザリーさんがせっかく誘ってくれてるのに、無下に断るのは良くないと思うし、ロンドンでのお友達をもっと増やせたらいいかもしれない。 そんな想いで、パーティに参加することにした。
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