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「さあ王妃様!もうすぐですよっ!さあ、もう一度いきんで下さい!」
「うっ…ぅうううう~……ううううう……んっ、ぁああっ!!!」
オギャアっ!オギャアっ!!
「産まれましたっ!産まれましたよっ!……あっ…」
「お…女の子か…」
もちろん、こうなる可能性も考えてはいたが、やはりショックは隠せなかった。
「あ…あなた…ごめんなさい…」
「ああ、すまない。女の子でも私たちの大切な子供じゃないか、たった一人の子だ。大切に育てよう。本当によく頑張ってくれた。」
王妃は決意をしたように小さく頷くと、涙の浮かんだ目を閉じて意識を失ったように眠り始めた。
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