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世の中は不思議なもので、必要なきっかけは心配しなくても自然と生まれるのだ。
梅雨の合間、久しぶりに晴れた日。
学校帰りに寄ったコンビニで私は偶然チィと出会った。
私がコンビニに入った瞬間。
「あ…」
先に声を出したのは彼女で、すでに支払いを済ませた商品を手に持ち私をみつめる。
私はいきなりの展開にどう対応すればいいのかわからず、目を見開いて固まってしまった。
すると彼女は躊躇なく私に近づいてきた。
そして彼女は口を開く。
「…久しぶりだね」
「え…あっ久し、ぶり…」
やっとの事でしぼり出した言葉は、上擦った声だった。
チィは困ったように笑い、私は彼女を直視できなくて思わず目を伏せてしまった。
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