001 マユ

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「…」 「…」 いきなり彼女を目の前にして私は何も言えない。 このままじゃいけないのは十分承知だが言葉がでてこない。 私が困ったように頭をガシガシ掻いていると、チィが沈黙をやぶってくれた。 「ねぇ~…今日暇?」 「…え?」 私は今日バイトもないし予定もない。 「あ…うん。あいてる」 「じゃあさ、今から家おいでよ」 彼女は屈託のない笑顔を私に向ける。 私は一瞬戸惑ったが意を決して口を開く。 「うん」
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