001 マユ

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私の名前はマユミ、友達からはマユって呼ばれている。 あの日の晩から私の頭の中は混乱していた。 私の友達チイが同じく友達のリカと私に、レズビアン だとカミングアウトした。 遠い昔、始めて外国人に出会った人たちは今の私のような、こんな気持ちだったのか。 どうして? どういうこと? 信じられない、夢かもしれない、怖い…でも興味がある。 私の頭の中はいくら考えてもまとまらなかった。 私の複雑な疑問と半信半疑な思いの中に芽生える少しの興味。 今まで20年近く生きてきたなかでレズビアンの人に出会うことはなかった。 未知の世界。 興味が湧くのは当然だが…私は彼女がレズビアンなのが信じられないし、私の身近にいるのも信じられない。 いや信じられないではなく、信じたくないのほうが適切かもしれない。 男と女が恋をする。 それが私の常識で当たり前だ。
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