~第一章~ アヴァロンの死神鴉

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二人はアステルを後にした。 だが、外には 違和感があった。 草原だったはずの景色が荒野になっている。 蒼かった空は紅い。 倒した盗賊の姿すらない。 何より、蒼いロングコートを着た、左眼が全て黒い少年が立っていた。 「……此処が『アヴァロン』……ということはお前らがアヴァロンの戦士か?」 少年からは殺気が放たれている。 「な、なんだ……こいつ……怖い……」 クロウは怯える。 レイヴンは訊ねる。 「お前……誰だ……何処から来た……」 少年は答える。 「俺の名前は……ビアント。『ジガロン』の使徒だ。」
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