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二人はアステルを後にした。
だが、外には 違和感があった。
草原だったはずの景色が荒野になっている。
蒼かった空は紅い。
倒した盗賊の姿すらない。
何より、蒼いロングコートを着た、左眼が全て黒い少年が立っていた。
「……此処が『アヴァロン』……ということはお前らがアヴァロンの戦士か?」
少年からは殺気が放たれている。
「な、なんだ……こいつ……怖い……」
クロウは怯える。
レイヴンは訊ねる。
「お前……誰だ……何処から来た……」
少年は答える。
「俺の名前は……ビアント。『ジガロン』の使徒だ。」
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