~第一章~ アヴァロンの死神鴉

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「確かにレアなウィガなだけはあるようだ………だかっ!」 ビアントは再び『ネクロシア』を解放した。 「くらえぇぇぇえ!!」 『ネクロシア』から湧き出た水を纏い、突っ込んできた。 「はぁあぁぁぁぁぁあ!!」 クロウも槍の『ヴェリト』で立ち向かう。 【ドガァァア!!】 2人はぶつかり合う。 「ククク……やはりなぁ!!」 「!?、何がおかしい!?」 「お前の『ヴェリト』は『ソーディカル』や、『ランディカル』のような低級ウィガは吸収出来ても、『ネクロシア』のような上級ウィガは吸収出来ない!! お前も薄々気付いているだろう!!」 「……くっ……」 事実、今クロウとビアントは鍔迫り合いの状態にある。 「このまま押し切ってやるぞ!!」 ビアントの押しが一層激しくなる。 「……俺は……師匠を殺したお前を……絶対に許すわけにはいかないんだぁぁっ!!」 その瞬間、『ヴェリト』の形が、再び剣に変わり、ビアントを弾き飛ばした。 「ガァァアッ!?」 「…師匠……俺に力を貸してくれぇぇっ!!」 刹那、『ヴェリト』は白く輝きだした。 「はぁあぁぁぁぁぁっっ!!『白零』!!」 クロウは全力で剣を振った。 剣からは白い斬撃が放たれた。 「グァァァァ!!!!」 ビアントは白い斬撃に斬りつけられた。
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