~第二章~ ジガロンで詠う天使

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常に雷雨の激しい山。 此処に『ジガロン』のアジトがあった。 「…………ご苦労だ…下がれ……ノア……」 「クレイモア」と呼ばれた男はノアに告げた。 「了解しました……クレイモア……隊長……」 ノアは姿を一瞬のうちに眩ました。 「……………」 ノアの連れて来た少女は未だに口を開かない。 否、開けない。 「ノアめ………『ミスティーン』を使ったな………」 仮面型ウィガ、『ミスティーン』。 効果は相手の心を操ること。 「………まあ、いい…目覚めよ……アリシア……我等が同志として………」 クレイモアは、それぞれの先端に透明な珠が付いた十字架をアリシアに近付ける。 「解放………『ダーリェン』………」 刹那、十字架『ダーリェン』は、緋色の光を放ち出した。 四つの珠には、それぞれ異なる色がついた。
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