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常に雷雨の激しい山。
此処に『ジガロン』のアジトがあった。
「…………ご苦労だ…下がれ……ノア……」
「クレイモア」と呼ばれた男はノアに告げた。
「了解しました……クレイモア……隊長……」
ノアは姿を一瞬のうちに眩ました。
「……………」
ノアの連れて来た少女は未だに口を開かない。
否、開けない。
「ノアめ………『ミスティーン』を使ったな………」
仮面型ウィガ、『ミスティーン』。
効果は相手の心を操ること。
「………まあ、いい…目覚めよ……アリシア……我等が同志として………」
クレイモアは、それぞれの先端に透明な珠が付いた十字架をアリシアに近付ける。
「解放………『ダーリェン』………」
刹那、十字架『ダーリェン』は、緋色の光を放ち出した。
四つの珠には、それぞれ異なる色がついた。
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