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「………」
「何だろう?この娘?」
緑のコートを着た少年が少女に歩み寄った。
「………はっ!?」
少女は目覚めた。
「あら、気付いた?」
少年は動きを止めた。
「…貴方は?」
「僕?
僕は『アシュロス』。
『アシュロス・フリートダイン』。
一応、『ジガロンの使徒』だよ。」
「…私はアリシア………此処は?」
「此処は、『ガルガリンの森』。
まあ、迷いやすいから、君も迷って困ってたんでしょ?」
「……君『も』?」
「あ、え、と、その……
ま、まあ、早く一緒に帰ろうか?」
「帰るって……何処に?」
「え?だって君も使徒じゃないの?」
「……私は……」
「だって、その服装は『ジガロンの使徒』の女性用だよ?」
「え………?」
アリシアの服装は純白のコートに、何らかの紋章が刻まれた物になっている。
「まあ、細かいことはきにしないで、さ」
<クガァァァァァァァァ!!>
「な、何!?」
2人の目の前に緑と黒の羽根を持つ怪鳥が舞い降りた。
「な、何だ?こんなのは見たことがない」
<クガァァァァァァァァ!!>
怪鳥は羽根を矢のように飛ばした。
「!?」
「危ないっ!!」
グサッ!!
「アシュロス……君…?」
「くっ……」
アシュロスはアリシアを庇った。背中に羽根が突き刺さっている。
「大丈夫……だ……君は…僕が……守る……」
「で、でも……」
「いや、いいんだ。此で彼奴の正体が分かったよ……」
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