~第二章~ ジガロンで詠う天使

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「………」 「何だろう?この娘?」 緑のコートを着た少年が少女に歩み寄った。 「………はっ!?」 少女は目覚めた。 「あら、気付いた?」 少年は動きを止めた。 「…貴方は?」 「僕? 僕は『アシュロス』。 『アシュロス・フリートダイン』。 一応、『ジガロンの使徒』だよ。」 「…私はアリシア………此処は?」 「此処は、『ガルガリンの森』。 まあ、迷いやすいから、君も迷って困ってたんでしょ?」 「……君『も』?」 「あ、え、と、その…… ま、まあ、早く一緒に帰ろうか?」 「帰るって……何処に?」 「え?だって君も使徒じゃないの?」 「……私は……」 「だって、その服装は『ジガロンの使徒』の女性用だよ?」 「え………?」 アリシアの服装は純白のコートに、何らかの紋章が刻まれた物になっている。 「まあ、細かいことはきにしないで、さ」 <クガァァァァァァァァ!!> 「な、何!?」 2人の目の前に緑と黒の羽根を持つ怪鳥が舞い降りた。 「な、何だ?こんなのは見たことがない」 <クガァァァァァァァァ!!> 怪鳥は羽根を矢のように飛ばした。 「!?」 「危ないっ!!」 グサッ!! 「アシュロス……君…?」 「くっ……」 アシュロスはアリシアを庇った。背中に羽根が突き刺さっている。 「大丈夫……だ……君は…僕が……守る……」 「で、でも……」 「いや、いいんだ。此で彼奴の正体が分かったよ……」
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