第1章 【東の鷲】

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食堂に着いた芳田と藤田の目の前にはご馳走がたくさんあった。 藤田:「ん!?」 たくさん飯があるぞ!!」 芳田:「なんかあったのかな?」 そこには基地司令の的場と杉原がいた。 的場:「おぉっ! 帰って来たか。 大空の鷲よ!」 杉原:「欧米か!!」 杉原が即座に的場の頭を叩く 的場:「なにが欧米なんだよ!」 杉原:「司令のすべての事がアメリカ式じゃないですか。 それに最近流行りのタカandトシを知らないのは司令だけ。」 的場:「知らなくてなにが悪い!?」 藤田:「ハッハッハ…」 芳田:「…………」 藤田と芳田が苦笑いをする 的場:「まぁ、そんな事よりお前達の今日の戦果は優秀なものだったぞ!! 初陣であれだけ落とすとはかなりの腕前だ。」 杉原:「いや、普通だろ… どうせ士気向上に言ってるでしょ?」 的場:「貴様は小言の多い奴だな。 まぁ、良い。 そこの席に座ってちょいと待っててくれ。」 藤田:「了解です!!」 芳田:「はい!」 藤田と芳田は隣り同士でイスに座った。 よく見ると二世代前のの戦闘機から剥した操縦席のイスだった… 的場:「そういえば、仙石と高井はどうした?」 杉原:「自分は知りませんからね。」 藤田:「二人ともパイロット待機室で航空服を置きに行ったと思います。」 的場:「おい、そこの兵士! 仙石達を呼んできてくれ。」 兵士A:「了解。」 兵士がパイロット待機室に向かった。 その頃、仙石はまだ怒りの収まらない高井と同じ部屋で航空服から作業服に着替えていた。 仙石:「ねぇ、まだ怒ってる?」 高井:「別に~」 仙石:「心の声:ヤバいな。 多分怒ってやがる…」 高井:「今度一緒に遊びに行かない?」 仙石:「えっ!? つまりデートか?」 高井:「もしかしてイヤなの!?」 仙石:「まぁ、怒るなよ。 じゃあ、今度の…」 仙石がそう言いかけた時に扉が急に開いた 兵士A:「的場司令がお二人をお呼びです。 至急来てください。」 仙石・高井:「了解。」 仙石と高井は小走りで食堂に向かった 着いてみると司令こと的場と杉原が立っていた 仙石:「司令、なにかご用ですか?」 的場:「まぁ、話すのが長くなりそうだから、簡潔に言うと初陣の祝いだ!! 死んだものに対しての弔いの意もある…」 仙石:「了解しました。」 仙石が後ろを向くと高井はもう席に座っていた
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