第1章 【東の鷲】

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仙石の機が牽引車で誘導路を通り滑走路の端に着いた時、管制塔から指示が来た。 管制官:こちら管制塔、貴機の離陸を許可する。 あなたのコードネームを教えてください。」 仙石:「えっ… コードネーム…」 実はまだ出撃を予定していなかった為にコードネームを与えられていなかった。 管制官:「どうしたんですか? コードネームを教えてください。」 仙石:「え~、コードネームは『グリフィン』です。」 管制官:「ん? グリフィス? コードネームがありませんけど、あなたは第1中隊の人ですか?」 仙石:「そうですけど…」 敵機が近付いた為にコクピットの主警報灯が点滅し、警報音が鳴り始めた。 管制官:「とりあえず敵機が熊本飛行場に近付いたのですぐに離陸をして迎撃してください。 なお、東日本軍はMiG-23、、Su-24で攻撃しています。 十分に管制塔からの指示に従い殲滅してください。 以上です。」 管制塔からの無線が切れる。 その代わり無線機からは杉原大尉の声が聞こえた。 杉原:「こちらテトラ、お前達にとっては初陣になるが無理して戦うな。 危険だと思ったらすぐに回避行動をとれよ。 以上だ。」 その声を聞いてるとコクピットから見える位置にいた誘導兵が離陸O.K.のサインを出していたので仙石はスロットルレバーを引き、操縦桿を手前に引くと機体が滑走路から浮かび上がった 仙石:「オレが飛んでるのか?」 杉原:「気を取られてるとミグ野郎に墜とされるぞ!!」 仙石:「すいません。 以後気をつけます。」 杉原:「よし。 その意気だ! それと東日本軍のアーチャーとエイモスには気をつけろ! 追尾能力が良いからな!」 仙石:「了解。」 仙石が離陸した後に次から次へと熊本飛行場にいた航空機が離陸してくる。 仙石:「スゲェ~!」 その時だった。 いきなり1機が爆発した。 仙石:「えっ!?」 杉原:「クソ! 編隊組んでる場合じゃねぇ! 野郎共、散開だ!」 杉原機を中心に各機がまだ見えぬ敵からの攻撃を避ける為に回避行動に移った。 観測士:「六時方向に敵機!!」 仙石:「了解! って、機体に乗ってたのか!?」 観測士:「貴方より先に乗ってますよ。 そんな事より後ろの敵機を!! 距離25000(m)!」 仙石:「分かった。 AlM-7を2発使用する。」 兵装切替えスイッチでAlM-7に合わせる。
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