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〔12月11日。ロシア連邦の首都モスクワ。12時10分。大通り。〕
雪が振る極寒の地、ロシア。
今日も雪が降っていた。
ロシア連邦の首都“モスクワ"の大通りを一台の車が通る。
車の扉には、“BSAA"のロゴマークがある。
東京で起きたバイオ事件後、闇ルートにT-ウィルスが流出。
世界各地でバイオテロが発生してしまった。
まぁ、それは言うまでもないだろう・・・。
T-ウィルスを使用するバイオテロが多発してしまい、ラクーン市そして東京に続く第3の大規模なバイオテロが発生する可能性が浮上してしまう。
これだけは、阻止しなければならない。
だが世界各地に派遣されたBSAA隊員の健闘も虚しく、事態は日に日に悪化していったのだ。
以前、同僚のクリスが思っていた事があった。
“この世界を命を掛けて、守る必要があるのか?"
俺も、最近そう思い始めている。
世界各地でバイオテロが発生し、そして犠牲者が出る。
俺達BSAAが世界中に発生するバイオテロを鎮圧化を始めているが、結局また別の場所でバイオテロが発生する。
そして、また犠牲者が出る。
その繰り返しだ。
そう心の中で思っていると、いつの間にか、仲間が待っているアパートに到着していた。
車から男が降りる。
俺の名は、ジャック・ハミルトン。
BSAAに入って5年目だ。
幾多のバイオテロ事件の捜査に参加し、解決に導いてきた。
以前は相棒がいたが、その相棒はいない・・・・。
その時、過去の記憶がフラッシュバックとして蘇った。
ジャック「アリッサ・・・・」
今回の任務で新しい相棒が来るみたいだ。
その合流場所が、このアパートだ。
6階建ての普通のアパートだ。
ジャックは、溜め息をついてアパートの中に入っていく。
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