-お茶会-

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「…もしかしてアリス?」 「お帰りなさいアリス」 ぎゅっと私に抱き着いてくる双子。アリス?確かに私はアリスだ。でもついさっきこっちにきたばかりでこの国の人達は知らない 「私はアリス=アルヴィスよ」 「お帰りなさい」 「お帰りなさい」 未だに離れようとしない双子。そっと頭を撫でてやると エヘヘと歯を出して微笑みかける ごめんなさい やっぱりあなた達を 私は知らないわ 「所でカルタはいるかい?」 「カルタ様ならお茶会中ですよ」 「ご案内致します」 さっと私から離れてノアに頭を下げた双子は二人同時に指をパチンと鳴らした。 すると門がギギギギと重い音を鳴らして開く。 「案内するよアリス。カルタ様もずっとお待ちしていました。アリスの帰りを…」 「そう…なの?」 「そうだよ。少し雰囲気が違うけどアリスはアリス」 「ハハハ」 双子に手を引かれて広い庭に入る。後ろからノアはカツカツと靴を鳴らしながら付いてきている
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