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暫く部屋の中を探し回った。私は右を。115は左を。
「もう一人のあなた、は、扉を発見しました。」
体が、見付けたくなかったと言っている。一体それが何だというのだ。扉があったら、当然その向こうには別の世界があるのだろう。見付ける事に意味があるのか。
「あけます」
勝手に開けようとしたので、僕は115の手を止めた。僕が開けなければいけない。
ガチャリ。
一辺が1メートルすらも無い小さな正方形の窓は、手前に引くタイプ。
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